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2015年03月04日

「井深大が見た夢」 0052

ソニーの創業者の一人、井深大さんのことを書いた本の文章を見付けました。

「井深大が見た夢」 0052

1997(平成九)年12月19日午前3時38分、井深大は静かに息を引きとった。「僕は病院ではなく家で、人知れず眠るように逝くよ」と予言していた通りの死だった。
その訃報に接し私は、井深大が長い年月をかけ、しだいに明確に描くに至った壮大な夢を書かなければならないと痛切に思った。当初は井深大と真っ向からぶつかったこともあったが、その発する光に私は徐々に同化していった。激励を受け、ときに叱責され、議論を交わしながら、やがて井深は私にとっての師であり永遠のライバルとなった。井深大の夢を、その私がいささか不遜ではあるが確かな言葉でまとめなければならないと強く感じたのである。巷間、井深に対しては、テープレコーダ、トランジスタ、トリニトロンカラーテレビ、ビデオテープレコーダ、そしてウォークマンなど、近代西洋科学技術の粋を結集して、 ソニーを世界に冠たる企業たらしめた成果だけが喧伝され、かろうじて理科教育、幼児教育やボーイスカウトへの取り組みが評価されているにすぎない。しかし、それではあまりに一面的すぎる、というのが私の思いだった。それは半分の井深であり、あと半分の井深ではない。

井深の思索の真骨頂は、晩年にこそあり、それは井深が自分の前半生を基本的に否定することから始まった。心血をそそいで創った作品が雑貨と化し、物質偏重の波が怒濤のように広がった後の情景を見てとったのかもしれない。だからこそ、いち早く近代西洋合理主義に触れ、熟知し、常にその最先端を走りながら、井深はある時、自らそれと訣別したのである。「モノ」から「心」への初期のギヤチェンジが四半世紀前からの幼児教育だとしたら、井深大のパラダイムシフトは、「モノ」と「心」の結節点に「気」を導入した晩年に完成したと いえるだろう。つまリデカルトが提示し、ニュートンが築き上げた近代西洋科学パラダイムに訣別し、新しいタイプの東洋思想をベースに「心」を取り戻すことが、すべてのスタートだと井深は主張したかったのである。
それは実に近代西洋合理主義からのコペルニクス的転回を意味する。

思い返せば1992(平成四)年、文化勲章を受章した際の記者会見で、井深はこういってのけたものである。「まだ形になっていないが、新しい分野でもう一つか二つの文化勲章を―」満席の会見場は、いまだ衰えぬ老骨の壮健さを賞で、大拍手にわいたというが、しかし、この「気」をテコに「モノ」から「心」へシフトしたニューパラダイムを二十一世紀に遺さなくてはならない、とする井深は本気だったのである。49年の歳月を隔てた井深と私、世代を超えた熱き思いが幾度スパークしたことか。創造・維持・破壊を繰り返しながら、井深や私が目指した夢を本書から少しでも感じ取っていただければ幸いである。
井深はもういない。しかしその視点は、明確に固定されたまま、われわれの掌中にある。

21世紀はふたたび精神の世紀になるであろう。
さもなくば、それは存在しないであろう。
                  アンドレ・マルロー

井深さんがいた頃、1980年代のソニーは、福利厚生の一環でストレス解消法として瞑想を社内で推奨していたそうです。

また井深さんは教育に関しても『幼稚園では遅すぎる』、『0歳からの母親作戦』、『胎児から』、『あと半分の教育』 
といった本を出しています。

社長さんの一番の仕事って結局、社員教育でもあるので教育者なんですよね。

幼稚園では遅すぎるからはじまって0歳から、胎児からとどんどん遡っているあたりが面白い。

見付けた文章の一部、

「つまリデカルトが提示し、ニュートンが築き上げた近代西洋科学パラダイムに訣別し、新しいタイプの東洋思想をベースに「心」を取り戻すことが、すべてのスタートだと井深は主張したかったのである。
それは実に近代西洋合理主義からのコペルニクス的転回を意味する。」

こんな文章、久しぶりに読みました。

難しいよね?

でも、25年まえの大学時代はこんな本ばっかり読んでました。

平成元年に僕は東海大学の物理学科に入学しました。

1年の2月3日の1・2・3と続いた日が入試の日だったのでよく覚えています。

東海大学を選んだのは「建学の精神」の「人間性の復活を目指す、物質文明と精神文明との調和のとれた文明へと導く」という一文に魅かれたからでした。

「現代文明論」という全学生必修の独自カリキュラムがあったのですが、それに関する哲学や思想、歴史、科学の本はかなり読み漁ってました。

正直言えば、あの頃は全然分かってなかったですけどね(笑)

完全に頭人間だったなって思います。

今でもそれはまだ引きずってますけど。

でも、実際に瞑想したりヨーガをしたり実践してきているのは成長なんでしょうね。

こういうことは実際にやってみて体感しないと分からないところ。

ずいぶん長い時間をかけて理解したもんだと思います。

昔からこういうことを言っていた方って本当にたくさんいるんですね。

ようやく今になっていろいろつながってきた感じがします。

人は魂を持っているから精神の世界を生きることもあるし、

肉体を持っているから物質の世界を生きることもある。

どちらかではなく、その統合された生き方こそが、

その人の一番幸せな生き方につながる。

バランスよく生きることって

実は一番シンプルな生き方なんだろうと思います。




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Posted by ほこぴー at 23:58│Comments(0)
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