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2011年02月17日

高江での悲しい対立




昨日、高江の座り込みで1人怪我人が出ました。

新基地建設のためにやって来た沖縄防衛局職員や作業員が土のうを敷地内に入れようとするのを人の壁を作って止めていたのですが、人の壁の隙を狙ってはなんとか持ち入れようとする作業員と座り込みメンバーとの間でもみ合いになり1人の女性が倒れて頭を打ち、救急車で運ばれるという事態にまでなりました。

その女性は自分からすぐ近く2mくらいのところにいた方なので、その時の混乱した状況がよく分かります。

なぜここまで強行に作業を進めようとするのかが理解出来ません。
どうしてこういう対立が起きるのかが理解出来ません。

座り込みをするのは新しく沖縄に軍事基地が作られるのが嫌なだけです。
豊かな自然を壊されるのが嫌なだけです。
ごく当り前の表現としての抗議行動です。
防衛局職員が嫌なわけではありません。

工事を強行するのではなく、冷静に話し合いをしてくれたらいいのに。

人の壁が出来て事実上、土のうを持ち入れるのは不可能だったはず。
現にその時は一つも入っていません。
それにも関わらず、人の壁を威圧しながらなんとか壁の後ろ側の職員などに土のうを渡そうとしていました。

そうした強行な姿勢が事故の原因だったのは確かです。

もっと人の壁が厚くなれば、より安全に座り込みが出来るはず。
今日は高江には行けませんが、また行けるタイミングがあれば行こうと思います。


防衛局職員たちにも困惑の気持ちがあるのを確かに感じます。
防衛局の人達だって一人ひとりはごく普通の人です。
「ご苦労様です」って声をかければ、軽く笑って会釈をしてくれます。

こんなことを言った職員もいました。
「基地建設を止めたいのなら、日米合意を拒否する政府を作ればいいじゃないか。」

彼らは組織の一員として何ものかに動かされて高江に来ています。

おそらく、ここが自分達との一番の違いかもしれません。

自分達はこれ以上、自然が壊されるのが嫌だったり、新しく軍事基地が作られるのが嫌だったり、高江の人達の静かな生活を守りたかったりするわけですが、ここに来たのはあくまで自発的で内発的な動機です。
大勢いますが、それぞれ個人の意志としてここに来ています。

彼らは自分の考えではなく、どこかのだれかに言われてここに来ています。

防衛局職員である前に一人の人間であるはず。
一人の人間として、どうしたらいいのか自分に問い直して欲しいと思います。


防衛局の人達が来るまでは、いい天気の下でのんびりゆんたくしたり、本を読んだり、散歩をしたり。平和な時間でした。
今日は無事、何も起こらず終わるかのと思っていた時もありましたが、残念ながらそうはいきませんでした。

高江に早くこういった無用の圧力がかからなくなる日を望みます。
森に囲まれて静かな村のままであって欲しいと思います。
心安らかに生活したいと思うのは誰でも当然なはず。


他にも高江のことを書いているブログはたくさんあるので見てみて下さい。

やんばる東村 高江の現状
http://takae.ti-da.net

目取真俊ブログ「海鳴りの島から」
http://blog.goo.ne.jp/awamori777

森住卓のフォトログ
http://mphoto.sblo.jp/

セイピースプロジェクトのブログ「Say Anything!」
http://blog.goo.ne.jp/saypeace/c/b4b35f9dfb78f6991438a51785948338

ギターをかつぎ自転車で日本一周している深街エンジのブログ「星想記」
http://ameblo.jp/revoltbooks/



Posted by ほこぴー at 09:03│Comments(1)
この記事へのコメント
mixiの高江コミュへの書き込みから高江ブログへ飛んで、今回のことを知りました。
作業をしている人たちだって、喜んでやっているわけではないけど、仕事だからやらざるを得ない。そこに人の壁ができて、どうしようもない気持ちでこうなってしまったのかな、と思います。

怪我をされた女性もですが、この作業員の方も、きっと心に傷を負われたことと思います。

とことん話し合って、よりよい結論が出るまで、作業は中止してほしいですね。
Posted by お~しゃん at 2011年02月17日 09:12
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